リマインドと自戒を込めてアップ。
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◆ニューヨークタイムズ・セレクション 第67回
―トーマス・フリードマン
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■「起業するアメリカ」は最大の希望
―「想像力」が麻痺したワシントンの罪―
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●アイデアが満ち溢れるシリコンバレー
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【パロアルト、カリフォルニア発】
シリコンバレーを最近訪れて一番驚いたのは、
くの創造的アイデアを耳にできるのだろうか!ということだ。
「Linkedin」(https://jp.
ナーは、彼の会社が目指す、
仕組みの構築について語ってくれた。
利企業とボランティアが含まれ、各仕事に必要なスキルと、
法を提供する、
一方、「Box」(https://www.box.com/)
は、同社のオンラインストレージとの共同技術によって、
にいる誰もが安全にファイルをアップロードすることができ、
所からでもその内容を共有できると説明された。
グーグルで全社の人事採用を監督するラズロ・ボックは、
人材を見出す独自の革新的な方法を披露してくれた。「
(Airbnb:https://www.airbnb.jp)
は、起業開始からまたたく間に、世界中の「宿」
ービスを作り上げて、
iPhoneの「Siri」
ト・カールソンは、ある世界的なイノベーターが、
「あっという間にSiriを作ることに成功したんだ」
た。
彼らの共通点は、毎朝「今、
用して成功するために、どうしたら最善のビジネスを考案・
を問うことにある。彼らは、わずかなものの再分配ではなく、
造することにこだわる。そして、
ここでは「不可能」として退けられるアイデアはない。
●ワシントンにおいて「失敗は犯罪」
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将来を創造する彼らからたっぷり元気をもらい、
つまりワシントンからのニュースをチェックしようとホテルの部屋
ると、
ひとつは、下院議長のジョン・
「不可能」と言ったこと。もうひとつは、
ドが、
との重要な自由貿易協定の成立に不可欠な「迅速な」立法は、「
明していることだ。2016年までとは言わないまでも、
挙までは、どちらも忘れてくれというわけだ。
繕いようのない事実をまとめて、以下のように報じた。
「ワシントン発(AP) ――聖燭節(2月2日)からわずか一週間あまりで、少な
くとも秋の選挙結果が明らかになるまで、
仕事の大半を締めくくってしまったことが次々と明らかになってい
いう違いだろう。
生まれ、ワシントンではアイデアが死に絶える。
なんと対照的なのだろう。
シリコンバレーではアイデアが次々生まれ、
ん死んでいく。シリコンバレーでは「想像力」
した結果、失敗に終わっても称賛される。ワシントンでは、
しようとする「想像力」は、
される。失敗することは犯罪なのだ。
できるだけ賢くあれ!というシリコンバレー。
ワシントン。
確かにシリコンバレーのリバタリアン(※1)の中には、
態に喝采を送る者もいる。しかし、事態はそんなに単純ではない。
は、特に今日においては、われわれが必要とし、
の権利「リーグ・ミニマム」(※2)というものがある。
訳注:
(※1)福祉国家のはらむ集産主義的傾向に強い警戒を示し、
して個人の不可侵の権利を擁護する自由論者
(※2)大リーガーの最低保障年棒
●活用できない勝者のカード
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米国は今、
ず、掘削技術の進歩によって、
た。これを環境的に安全な方法で取り出せば、
リーンなエネルギーが得られ、
ることができる。
また同時に、米国企業がクラウド・コンピューティングによる「
ーネット」(※3)の分野においては優勢であり、
において大きくリードしている。この分野では、
分析、保護し、そのデータから学んだことを、
く適用するソフトウェアを使う者が勝者となる。
用するツールこそが新しい金鉱だ。そして、
この2つの鉱脈を、
最低限やるべきことが2つある。
つが新たな移民政策の導入だ。これは、
要なのではない。
を作りだすことのできる最高の頭脳をアメリカに誘致するために必
しかし最近のワシントンは、このリーグ・
エコノミスト誌の『ハリー(リード)がバリー(オバマ)
した記事では、ほとんど交渉済みの、
るTPP(環太平洋経済協定)と、現在交渉中の米・
代」協定だとしている。
それは、これらの協定が米国の貿易相手国に対し、
げること、
ることにより、市場条件が均等化されるからだ。
エコノミスト誌は、さらに続けてこう言う。「
アジアとヨーロッパとの協定は世界で年間6000億ドルの利益を
ち2000億ドルはアメリカのものになるとされている。そして、
サービス市場での競争を促進させるため、
える。なぜなら、
ず、現在は、ほとんど国境を越えて取引されることがないからだ。
のような業界を開放して競争を推進すれば、
だろう」。
訳注:(※3)
現する画期的なサービス、
●創造性の欠如は滅びへと向かう
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米国の通商代表であるマイケル・フロマンは、もし、
きれば、米国は「世界の3分の2」
これに米国の低コストで製造に役立つクラウド・
ャルメディア、ソフトウェア、
法規範や起業家文化を合わせたらどうなるか。
は世界中の製造業者にとって、
抜きの製造プラットフォーム」
ロマンは述べている。
しかし、
ば、
れない。どちらの政党についても、神は、各々の党内にいる、
や移民に反対する者に異議を申し立てるのを許さないだろう。
るにはリーダーシップが必要だ。
政治的駆け引きを廃止することはできないし、また、
かし、
格差が広がる今は、見送りを容認できない時なのだ。
み出すために、できることはすべてやらねばならない。
SRIインターナショナルのカート・カールソンは、「
ない時、人は無理に搾り出すモードになり、
る」と言う。
起業するアメリカは、われわれが抱く最大の希望だ。確かに、
よりはうまくやっている。しかしアメリカン・ドリームとは、「
一番きれいなシャツ」という程度のものではなかったはずだ。
(翻訳:松村保孝)
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