佐久間正英さんが亡くなりました。
Facebook等で病状なども、ご本人から事細かに情報が提供されていたので、もはやショックというのはないのですが、喪失感が大きいのです。
佐久間さんは、プロデューサーのタイプとしては、その場で素晴らしい作品を完成させるだけにとどまらず、後進をしっかり育だて、その後進が後をさらに育てるというなかなかいないタイプのプロデューサーだったと思うわけです。
それまで洋楽コピーが中心だった学園祭が、一瞬にしてBoowyの影響で、日本語ロックが逆転した1985年ころを今でも鮮やかに覚えているし、その教えを得た布袋さんが後輩たちにどれだけ影響を与えたか。
勝手な爆裂を繰り返してエッジが立ってたエレカシの宮本くんに引くことの美学を教えメジャーにし、そのエレカシを見てバンドを始めようと思った人間がどれだけいたことか。
ジュディマリもしかり。
いや、佐久間さんがかかわったアーティストは深く人の心に入り込み、上質なロックのDNAを伝えているのです。
例えるならば、伝統文化の匠のような趣すら感じます。
近年は、音楽業界事情の劣化に悩みながらも、いつも時代を吸収していた佐久間さんらしく何か答えを見つけたようなそんなメッセージもあったのですが。
佐久間さん、天国では自由に自分のビジョンで音楽を作ってください。
「人を育てる。育てる人を育てる。」
僕らも色々なジャンルで上質なDNAを残せるよう頑張っていきます。
華やかなヒット曲以上に、僕が大好きだったのはFacebookに1000夜毎晩新しい曲をアップしていた佐久間さんでした。
安らかに。
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